絶版コレクション
KADIO KD-1005
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メーカー | Putian Power & Honesty Electronics Co. Ltd. | 11/03/29初出 |
型式 | KD-1005 | ||
実売価格 | 外国では\130-くらいで買えるらしい | 最近かった電卓 | |
入力方式 | 標準電卓 | ||
角度モード | ◎ | [DRG] | |
[F<->E]キー | ◎ | [F<->E] | |
メモリSTO | ◎ | [x->M] | |
メモリRCL | ◎ | [MR] | |
√キー独立 | ○ | ||
x^2キー独立 | ○ | ||
1/xキー独立 | × | ||
BSキー | ○ | ||
学生からもらったもので,自分で見つけたわけではない.調べたところ,現行の関数電卓では世界最小.歴史上も,このサイズより小さいものは見つからなかった.具体的にはクレジットカードサイズ.中国の怪しいメーカー製.このメーカー,数十種類の関数電卓をリリースしているが,多くが日本メーカーのコピーである.ブランド名のKADIOは,日本のある有名な関数電卓メーカーのパクリなのか? だとしたらいい度胸だ. こんな小さなナリで,立派な関数電卓だ.機能はSHARPの「標準電卓」と全く同じ.LSIだけ買ってきて,ガワをでっち上げたものだろう.ただし,SHARPの「標準電卓」は大変操作性がよろしく,CanonにもLSIがOEM提供されている(F-502G)由緒正しいものである.従ってキー配列も使いやすさを考えてあり,上の表も満点に近い評価となる. 関数電卓としての実用的価値は無いと言っていいだろう.きちんと計算がしたければキーのサイズが小さすぎるし,「どこにでも持って歩ける」という用途は今ではケータイ,スマートフォンが担うことができる.しかし,この大きさできちんと関数が計算できる,と言う事実にはワクワクする気持ちを抑えることができない. 色々な理由から,こういう,「楽しい」製品を出せるメーカーがもはや日本には存在しない,と言うのは残念なことである. |