・UWSCによる自動画像取得スクリプト(3.6.0対応)

・まえがき
 「うみうみ屋さん」が無償公開しているWindows自動制御スクリプト言語,UWSCというものがある.フリーソフトなのに非常に高機能で,しかもプログラムの機能強化,アップデートも頻繁なので人気が高い.

 3.4.0の時代にUWSCを使ってVR-Viewerで画像を表示させ,gifファイルにセーブする自動スクリプトを作り,3.5.0,3.5.1とバージョンが変わる毎にマイナーチェンジしてきた.今回,3.6.0で再びユーザーインターフェースが大幅に変わったので,スクリプトをマイナーチェンジしようとしたが上手くいかない.一つには,UWSCも3.0へメジャーバージョンアップしたため,文字列put関数の取り扱いが以前のバージョンと非互換になったためと思われる.

 そこで今回,スクリプトを久しぶりに大幅変更したので公開したい.今度のスクリプトは,たぶん3.5.1では動かないので注意.本バージョンの特徴は,VR-Editorのマクロ機能を使って初期状態を表示させる,ということだ.これによって画像取得時の状態を再現するのが大変楽になった.

・スクリプト本体

!Make_Autopilot.UWS

!Autopilot.UWS


・使用方法
 ここでは,ライブラリのV101を例にとって説明しよう.まず計算させ,VR-Viewerで表示させる.このとき,どのアングルで表示させたら最も流れがよく分かるかを考え,決まったら!Make_Autopolot.UWSを実行する.

こんな感じでどう?

 上手くいくと,二つのファイルが出来る.一つが!Autoでもうひとつが!Autopilot_set.txtだ.!AutoはVR-Viewerのマクロファイル,!Autopilot_set.txtは撮影条件設定ファイルである.!Autopilot_set.txtの方は,既に存在する場合は,修正が必要な情報以外は上書きしない.

 続いて,!Autopilot_set.txtを編集する.

編集するのは,とりあえずここでは「どの変数を出力するか」「(x-y)平面を出力するのか」を"Y"か"N"で指定する.この設定では圧力と速度を自動レンジで(y-z)平面と(x-y)平面で取得する設定になっている.
 始めに取得するのが(y-z)平面というのは,!Make_Autopolot.UWSを実行した時点で表示されているコンターの面で決まる.

 続いて,!Autopolot.UWSを実行する.なにやらVR-Viewerが自動で動き始めたら成功.スクリプト実行が終わると,いくつかのgifファイルが出来ているはずである.今回の場合は4枚.


圧力と流速の(y-z)平面(始めに!Make_Autopolot.UWSで指定した面)のコンターと,(y-z)平面で等間隔に取得されたコンターの画像が得られた.これで,基本的な使い方の説明はおしまい.

 このスクリプトが威力を発揮するのは,複数の条件における計算で,全く同じ角度,同じ条件で表示された画像を簡単に得られること.境界条件の違いによる流れ場の違いを直感的に比較するために大いに役立っている.このwebの画像は全て私の作ったスクリプトで生成したものだ.

 3.6.0からはアニメーションgifも直接VR-Viewerで生成できるようになったが,このスクリプトでもアニメgif作成機能は残してある.


 しかし,連続でgifを取得するとたまに画像が乱れる.たぶんVR-Viewerの問題なので,対処のしようがない.

・まとめ