関数電卓博物館
CASIO fx-29
メーカー | CASIO | 14/06/04初出 | |
型式 | fx-29 | ||
発売年 | 1977年 | ||
販売価格 | 不明 | ||
動力 | 単三×2 or ACアダプター | ||
表示方式 | 蛍光表示管 | ||
コレクション 付属品 |
なし | ||
2014年3月,東海大学理学部は長年本拠地としていた湘南キャンパス5号館を離れ,落成した18号館に拠点を移した.同時に,12号館にあった工学部対象の物理実験教室も移転したが,そのときに出た大量の不要品は希望する教員に配布された. そんな折に,ガラクタの山の中から見つけたのが本品.幸いなことに機能は失われていなかった.1977年にはまだ12号館はなかったから,前回の引っ越しからずっと使われずにいたのだろう.引っ越しは,意外な宝物が見つかる良い機会である. 下のfx-39と入手時期がが前後するため全体の特徴についての記述は下記に譲る.発売時期も1年しか変わらない兄弟機種である. ただし,本機は関数電卓としてのいくつか重要な機能が欠けており,それらを備えるのはfx-39まで待たなくてはいけない.例えば,本機の演算優先順位は「加減」<「乗除」ではなく,頭から順倍に計算していく.逆三角関数や括弧も備わっていない. 指数の入力にも荒削りなところが見られる.本機は仮数8桁の電卓だが,11111111と8桁を置数すると[EXP]キーが効かなくなる.これらの制限はすべてfx-39で解消されているから,大したものである. 機能上の特徴については以下のサイトが参考になった. Vintage Technology - CASIO fx-29 逆関数が備わっていないことが,fx-39と比べ大きくマイナス.現代の電卓と比べると完成度はまだ低い. |