絶版コレクション

CASIO fx-991MS

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メーカー CASIO 06/06/09初出
07/09/11補筆
型式 fx-991MS  
実売価格 \3,980  
入力方式 数式通り  
角度モード × [MODE][MODE][MODE][MODE][数値]
[F<->E]キー [ENG]
メモリSTO [SHIFT][STO][A-F, M, X,Y]
メモリRCL [RCL][A-F, M, X,Y](CASIO方式)
√キー独立  
x^2キー独立  
1/xキー独立  
BSキー  
2006年当時,東海大学の「標準電卓」.とくに大学が指定しているわけではないが,購買部で売られていることもありシェアはNo.1だ(現在は絶版).入力方式は「数式通り」で,CASIO自慢のSVPAM(Super Visually Perfect Algebraic Method)も熟成の域に達している.

流石,電卓トップメーカーの主力機種だけあってソツの無い作り.これなら教員として安心して薦められる.

しかし,使い勝手と言う点でどうしても文句を言いたい点が二つ.一つは,角度のモード切替が非常に深い階層に有るという点.「モード」というロジックでモードキー機能に担わせる気持ちは分かるが,DegモードとRadモードを切り替えるのに5回もキーを押す必要が有るのは如何.また,メモリ機能は,[STO]が裏側に有るため大変使いにくい.メモリが複数有る機種では,STO,RCLのキーは独立している事が大前提.むしろ,メモリはM一つにして,EL-501Eの様にわかりやすい[STO],[RCL]キーを与えた方がずっと良いと思う.関数電卓の[M+]キーは盲腸みたいなもんだな.

最後に,[ENG]キーの機能についても一言.例えば12345を入力し,[ENG]キーを押すと,

[ENG]12.345×10^3
[ENG]12345×10^0
[ENG]12345000×10^-3

と表示が変わるが,このような表示を望む人がいるのだろうか.E形式とF形式が交互に表示される形式の方がずっと実用的.

文句が多いが,それも東海大の学生に良い電卓を使って欲しいという気持ちの表れ.現状では数式入力タイプのイチ押しである.