絶版コレクション

Canon X Mark I Pro

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メーカー Canon 12/12/17初出
型式 X Mark I Pro  
実売価格 \4,480 新宿ヨドバシカメラ
入力方式 自然表示  
角度モード [SHIFT][SETUP][数値]
[F<->E]キー [ENG]
メモリSTO [SHIFT][STO][A-F, M, X,Y,数字]
メモリRCL [RCL][A-F, M, X,Y,数字](CASIO方式)
√キー独立  
x^2キー独立  
1/xキー独立  
BSキー  
なんだか関数電卓らしくない名前だ.デザインも,写真で分かるとおり,従来の関数電卓とは明らかに異なる.アップル社の製品を彷彿とさせるお洒落なデザインだ.中身は,同時に発売されたF-789SGと同一なので,機能についてはそちらを参照されたい.

外観と使い勝手についてだけレビューしよう.まず,手に持った感触だが,気のせいかずっしり重く感じる.しかし実際の重量は110.5g(メーカー資料)で,EL-509Jの128g(ケース含む,実測)より軽い.背面パネルはアルミのように見えるが,実際はプラスチック.本機にはハードケースは無く,お洒落なソフトケースが標準で付属する.しかし,このソフトケースは薄い布製で,正直これだけで鞄に放り込むのは勇気がいる.電源の誤操作も心配.

デザイン優先のためか太陽電池を省いており,電池寿命はF-789SGに比べ短い.

キーアサインはF-789SGと微妙に違っていて,これが微妙に使いにくい.[MODE]キーをどうして左上の一等地に持ってくるかなあ.あと,[RCL][STO]が下,というのは日本の関数電卓の暗黙のルールなのに.それ以上に,キー同士が離れていないデザインは,関数電卓の様に一本指で押すデバイスの場合はかなり使いずらいということが使ってみてよく分かった.

本機はProを銘打っているが,デザインの格好良さのために色々な要素を捨てた,プロから見れば残念なモデルというのが正直な感想.Canonのカメラをこよなく愛するアマチュアカメラマンなんかには似合いそうだ.