絶版コレクション

Canon F-502

拡大拡大

メーカー Canon 07/10/21初出
09/07/28修正
12/10/11移動
型式 F-502  
実売価格 \980  
入力方式 標準電卓  
角度モード [DRG]
[F<->E]キー [F<->E]
メモリSTO [x->M]
メモリRCL [MR]
√キー独立  
x^2キー独立  
1/xキー独立 ×  
BSキー  
型新学期とともに,関数電卓を使う授業がまた始まった.今年の学生の中にも,何人か「標準タイプ」電卓を買ってきた人がいる.理由を聞くと「安いから」.最近,私は初めて電卓を買う人には「数式通り」タイプを薦めている.初心者には数式が出た方が取っつきやすいからだ.

しかし,現在でも「標準電卓」を購入する学生がいる以上,各メーカーの現行機種の特徴を知っておいた方が良いと判断して購入.Canon の「標準電卓」の主力は下記F-502Gに移ったと考えて良いがいちおうカタログ上は現行製品なのでまだここに置いておこう.

Canonの関数電卓は設計思想の変化から大きく三つの世代に分けられる.

第1世代:F-502F-720i
第2世代:F-788dx
第3世代:F-715S,F-766S,F-502G

本機はそのルックスの古さからも想像されるように,現行製品で最も古い世代に属する.なぜ,Canonは世代の異なる複数の電卓を併売しているのかは謎である.当然,今選ぶなら新型のF-502Gをお勧めしたい.

しかし,まだまだコイツも充分現役でイケる性能は備えている.プラキー,スライド格納ハードケースなど現代の関数電卓のスタンダードは押さえてあり,不満はない.キー配置は右下の[M+]キーを除けばほぼ完璧.やはり右下にはイコールキーを置きたい.

最後に,本機独特の欠点を一つ指摘しておこう.スライドケースの脱着がやりにくいのだ.設計が上手くないので,微妙に浮かせてからはめないと溝がキーに一致しない.前々モデルのF-500の方が使いやすいくらいなので残念.