Endo Scientific Calculator

基本的演算操作

四則演算などの計算は数式通りに入力します.入力はイコールキーを押すまでは確定しません.

計算:1+2=
操作:1 [+] 2 [=]

解答:3

1文字訂正は[BS]キーで行います.

計算:1+2 → 1+3=
操作:1 [+] 2 [BS] 3 [=]
解答:4

キーで「挿入モード」と「上書きモード」を切り替えます.挿入モードでは,カーソル「<」の位置に入力した文字が挿入されます.上書きモードで は,カーソル「_」の位置の文字が入力した文字で置き換わります.

(挿入モード)
123<567  操作:[0] → 1230<567
(上書モード)
123_567  操作:[0] → 1230_67

1未満の小数(0.xxx)の0は省略可能です.

計算:0.2+0.3=
操作:.2 [+] .3 [=]

解答:0.5

大きな数,小さな数は[E]キー,[-]キーを組み合わせて入力します.関数電卓の初心者にありがちなのが10の累乗[10x] を使う入力方法ですが,これは恥ずかしいのでやめましょう.

計算:1.38×10-19=
操作:1.38 [E] [-] 19 [=]

解答:1.38E-19
※市販の関数電卓では,累乗のマイナスには[(-)]キーまたは[+/-]キーを使います,が本機には相当するキーがありません.全て[-]キーを使います.これは,「マイナス記号の入力に2つのキーを使い分ける論理的必然性はない」という思想に基づく実装です.

計算の優先順位は一般的な数式と同じく掛け算優先です.

計算:1+2×3=
操作:1 [+] 2 [×] 3 [=]
解答:7

演算子[-]には「マイナスの数」を表す機能もあり,自動的に解釈されます.したがって以下の計算に括弧は不要です.

計算:2×(-2)=
操作:2 [×] [-] 2 [=]
解答:-4

計算:2-(-2)=
操作:2 [-] [-] 2 [=]
解答:4

括弧を使い優先順位を明示できます.

計算:(1+2)×3=
操作:[( ] 1 [+] 2 [ )]  [×] 3 [=]
解答:9

一般の数式と同様,省略可能な乗算記号は省略できます.

計算:2π=
操作:2 [π] [=]

解答:6.283185307

sin,logなど,後置型関数に括弧は不要です.

計算:(degモード) sin(30)=
操作:[sin] 30 [=]

解答:0.5

逆に,複数の要素からなる項に関数を作用させるには括弧を使って下さい.

計算:(radモード) sin(π/2)=
操作:[sin] [( ] [π] [÷] 2 [=]
解答:1

※上の例のように,数式の最後の括弧 は省略できます.

計算結果の表示は,固定小数点表示(F)モードか浮動小数点表示(E)モードで異なります.これは,キーで切り替えることができます.

計算:123×456=
操作:123 [×] 456 [=]
解答:56088
操作:[F/E]
解答:5.6088E+04